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LEGO 42043 A レビュー(機構編A-2)


LEGO 42043 A メルセデス・ベンツ アロクス 3245 / Mercedes-Benz Arocs 3245


 42043のAモデル、メルセデス・ベンツ アロクス 3245の機構編(その2)です。
 機構編の2回目は主に車体の構造について紹介いたします。


Aモデル:足回り関連
42043-138.jpg このベンツ・アクロス3245は前後に2軸づつ計4軸の車軸を持つ大型トラックです。過去に出たテクニックのセットでは多軸車にはサスが装備されていませんでした。今回のモデルでサス付の大型トラックシャーシが確立されたんじゃないかと思います。
 そんな訳で、ニューマチックのローダーが目立つモデルですがシャーシ本体にも見所がたくさんあるのです。


Aモデル:ステアリング
42043-139.jpg それでは、各部を見てまいります。まずはステアリングから。
 前方の2軸は共にステアリング可能となっています。内輪差を考慮し、後ろ側(第2軸)のタイヤ切れ角は第1軸の切れ角より浅く(少なく)なっています。

42043-140-01.jpg
 操作部からタイヤが角度を変えるまでの動力が伝わる経路です。
 ステアリング操作をするにはキャビン上にあるオレンジ色のパトライトをひねって行います。パトライトは2つありますが、どちらを操作してもステアリングできるようになっています。
 右側のパトライトの方が経路が複雑な分、操作感が悪いです。

42043-141.jpg 横から見たところです。上から降りてきた操作動力は一組のベベルギヤによって回転方向が変えられて、丸囲み部内にある黄色い部分を前後に揺らす動きをさせます。

42043-142.jpg 実際にステアリング操作をしている様子です。
 車体下部中央の黄色い部品が前後に揺れ動いて、その動きが前後二つの車軸(第1,2軸)へ伝わっていき、車輪の向きを変えています。
(写真にマウスポインタを載せるとステアリング左)

42043-144.jpg 前後の2軸へステアリング動力が伝わる様子を直接見るのは難しかったので簡単なサンプルモデルを作ってみました。
 ステアリング機構はラック&ピニオンというギヤ駆動の機構が一般的なのですが、今回はギヤは使わずにリンクだけで仕上げています。
(写真にマウスポインタを載せるとステアリング右)

42043-146.jpg 第1軸と2軸は基本的に同じ構造をしていますが、1ヶ所だけ違うところがあります。写真中F、Rと記した所のリンクの長さが違っています。ここの長さを変えることでステアリングの切れ角に差が出るようにしているのです。


Aモデル:フロントサス
42043-147.jpg フロントサスペンションを見ていきます。
 ホイールを残して横から見たところです。1、2軸とも同じ構造になっています。

42043-148.jpg 1軸側のホイールを外しました。
 車軸(1)と車体は3本のトレーリングリンク(2)で接続されて上下方向のみの動きが許されています。
 車軸と車体の間にはショックアブソーバー(3)が付いており、衝撃をばねで吸収します。

42043-149.jpg 車体を押しつけてサスを効かせたところ。
 ショックアブソーバーのばねがグッと縮んで踏ん張っています。
(写真にマウスポインタを載せるとボディ上昇)

42043-151.jpg 車体の裏側から。
 トレーリングリンクは上下二段になっていて、下段の左右に2本、上段の真ん中に1本という構成です。
 リンクは2本でもいいんじゃね?と思って真ん中のリンクを外してみたら、片側の車輪だけに荷重をかけた時に左右方向に車軸がブレてしまいました。やっぱりレゴに不要なパーツはないんです。
(写真にマウスポインタを載せると車軸下降)


Aモデル:リアサスペンション
42043-153.jpg 続いてリア側のサスペンションです。
 リア側もフロント側と同様に第3軸、4軸と二つの軸があります。

42043-154.jpg リアサス周辺を切り出してみました。

42043-155.jpg 車体と車軸を切離しました。
 こちらは車体側です。3種10ヶのパーツで車体とつながっています。各部の名称は次の通り。

 1.アーム
 2.パナールロッド
 3.ショックアブソーバー

42043-156.jpg 車軸側。
 写真中の数字は上写真の同番号のパーツがつながるところです。1、2はボールジョイントでの接続になっています。
 

42043-157.jpg 各部を接続するとこのような感じです。
 2のパナールロッドはサスがストロークした時に車軸が水平方向に首振りしてしまうのを防いでいます。

42043-158.jpg リアサスのアーム(1)は車体側の取付部にゴム製部品(R)がブッシュとして使われています。
 車軸が斜めになった(片輪が大きく上がった)時にアームの根元に掛かる負荷を逃がしているようです。

42043-159.jpg サスを効かせてみたところ。
 ストローク量は少な目なのですが、フロントサスより断然柔らかく、よく動きます。
(写真にマウスポインタを載せるとボディ上昇)

42043-161.jpg 第3、4軸は車軸間中央でつながっていて一体化しているのですが、ターンテーブル(小)を使っているので互いにひねるように動かすことができます。

42043-162.jpg このように車軸を互いに逆方向に傾けることもできるので、第3、4軸は一体化しているもののほぼ互いに独立していると言ってよいと思います。


Aモデル:ドライブトレーン
42043-163.jpg 駆動系の動力伝達経路です。
 走行用のモーターが無いので走らせることができませんが、エンジン部から後輪まで動力が伝わるように作られています。
 このモデルでは転がし走行させた時にタイヤの回転がエンジンまで伝わりピストンが上下するようになっています。

42043-164.jpg 裏側からみたところ。

42043-165.jpg リア車軸周辺。
 第3、4軸にはデフギヤが備えられていますが軸間のデフ(インターデフ)は省略されています。

42043-166.jpg エンジン周辺のアップです。
 動力系統はエンジンの下を通って、車体最前部までいってからエンジンのクランクと接続されています。ちょっと遠回り。

42043-167.jpg エンジンの下を通るシャフトとエンジンのクランクシャフトは8歯ギヤと24歯ギヤを使って接続しています(丸囲み部)。


Aモデル:キャビン開閉
42043-168.jpg 最後はキャビンの開閉機構です。
 エンジン部を露出させるためにキャビンが前にせり出しながら前傾していきます。
(写真にマウスポインタを載せるとキャビン閉)

42043-170.jpg 車体とキャビンは赤い線を入れた2つのリンクでつながっています。L字リフトアームとリンクの長さの違いが、この動きのキモとなっています。


 ステアリング機構、前後サスペンションともに今までにみたことがない機構を盛り込んできました。
 背中に背負ったローダーが目立ちますが、足回りが良くできたモデルだと思います。


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